外で遊んだり、お話しするのは平気。
でも外食となると、吐き気がして気持ち悪くなってしまう。
家でご飯を食べるのは平気なのに……。
そんな状態になってしまったことはありませんか?
もしかしたらその症状【会食恐怖症】っていう病気なのかもしれません。
会食恐怖症とは?

会食恐怖症とは社交不安障害のひとつ。
外食など人前でご飯を食べる際に、不安や緊張感の高まりにより様々な症状の出る心の病気のことです。
症状
会食恐怖症の症状は人それぞれですが、
- 吐き気
- めまい
- 動機・ふるえ
- ものが飲み込めなくなってしまう(嚥下障害)
といった症状がよく挙げられています。
原因
会食恐怖症になってしまった原因も人によって様々。
ですが、多くは学校や家庭での完食指導が根底にあるようです。
食べられる量には限界があるにも関わらず、『残してはいけない』という指導がトラウマになっており、発症することが多いそう。
また、過去の外食中に吐き気を感じたことで、『また気持ち悪くなるかもしれない』と思い悩んでしまうことで発症するケースもあります。
治す方法は?
まずは病院へ行ってみる
会食恐怖症は、社交不安障害のひとつで心の病気。
専門の病院へ行き、治療・カウンセリングを受けることが必要です。
自力でなんとかする
病院や薬に頼らず自力で何とかしたい、というひともいるでしょう。
その場合、『徐々に外食に慣れていく』しか方法はないと思っています。
私は会食恐怖症のことを、
過去の経験から『外食が怖いもの』だと自己暗示をかけてしまい、自分で自分を苦しめている状態
というものだと考えています。
『外食は怖いものではない』と思えるようになるまで、外食の練習を繰り返していくしかないのではないでしょうか。
私が会食恐怖症になったきっかけ

私の場合、元々少食だったこともあり、家で出された料理も『全部食べ切れない』という状態でした。
そのせいで、子どもの頃から家族以外と食事をするのはとても苦手。
『それだけしか食べないの?』とか『残したらもったいない』などと言われたりするのが、とてもイヤだったのです。
おまけにメンタルはとても弱く、ちょっとした緊張ですぐに気持ち悪くなってしまうタイプ。
そのことから、
- 外食の際、『全部食べることができない』と緊張することで吐き気を感じ、食べられなかった
- 次の外食時に『また気持ち悪くなったらどうしよう』と思い悩む
- 実際、外食をして『やっぱり気持ち悪くなってしまった』という結果になる
という『また気持ち悪くなったらどうしよう』と『やっぱり気持ち悪くなってしまった』という状態を繰り返したことで、外食が怖くなり【会食恐怖症】になってしまったのだと思います。
発症と克服を繰り返すことで、少し開き直れるようになった
外でご飯が食べられないって、とてもつらいですよね。
どうしてまわりはみんな外食ができるのに、自分はできないのかと自身を責めたこともあるでしょう。
けれど、どうか自分を責めないでほしい。
責めるくらいならば、 自分のことを『外食が少し苦手なだけ』なのだと受け入れてあげてください。
『気持ち悪くなっても大丈夫。残しても大丈夫。食べるのに時間がかかっても大丈夫』
自分に言い聞かせながら少しずつ克服し、そして何かをきっかけとしてまた発症。
私は、そうやって発症と克服を繰り返してきました。
残念ながら【会食恐怖症】は完治するのは難しい病気だと考えています。
けれど、克服することならばできる。
そして克服するためには、ある程度の開き直りは絶対に大事。

『外食は苦手だから食べられないときもあるけれど、おいしく食べられるときもある』
自分のことを『外食が少し苦手なだけ』なのだと受け入れて、少し開き直ってしまった方が、ちょっとだけ気持ちが楽になるような気がしませんか?
まとめ

外食が怖い、外でご飯を食べようとすると吐き気がしたり、めまいがする。
その症状は【会食恐怖症】の可能性があります。
自分ではどうにもならない場合は、専門の病院へ行って治療をすることをオススメします。
外でご飯が食べられないのは、つらいことだと思います。
食べられない・具合が悪くなってしまうことがつらいのはもちろんですが、まわりの理解もあまり得ることができません。
けれど、発症と克服を繰り返してきた私だから言います。
【会食恐怖症】は克服できる!
ちょっとずつでもいい。残してもいい。時間がかかってもいい。
いつか、外でおいしくご飯が食べられるようになれますように!
