外食がどうしても避けては通れないという場面は絶対にありますよね。
けれど『外食に行かなければならない』と思い悩んでしまうことで、よけい気分も悪くなってしまいがち……。
ぜんぶ食べることはできなくても、少しくらいは外食が楽しめるようになりたいですね。
今回は【会食恐怖症】の症状を改善するためにはどうすればいいのかを、考えていきたいと思います。
会食恐怖症を克服するには、外食に慣れるしかない
『外食に慣れろ』とか、それができたら苦労しないと言われてしまいそうですね。
でも実際、慣れるしかないんです。
私は会食恐怖症とは、
過去の経験から『外食が怖いもの』だと自己暗示をかけてしまい、自分で自分を苦しめている状態
というものだと思っています。
自分を苦しめる状態から解放するためには、『外食は怖いものではない』というイメージをあらたに定着させなければならないのです。

実際に外食をして、『食べても大丈夫だった』という体験を積み重ねていくことが必要になります。
慣れるために『外食の練習』をしていきましょう。
まずは自分の状態を知っておく
【会食恐怖症】の症状・程度は、人それぞれです。

親しいひととならば大丈夫というひともいれば、とにかく人目が気になって食べられなくなってしまう状態のひともいます。
大事なのは、症状や程度の差ではなく、
自分がどういった状態なのかということ。
『どうして外食が怖くなってしまったのか』
自分の状態をあらためて知っておくために、3つのポイントに分けて考えていきましょう。
- 【会食恐怖症】になってしまったきっかけ
- 誰の目が気になるのか
- 大丈夫なお店と苦手なお店
会食恐怖症になってしまったきっかけ
きっかけとはもちろん【会食恐怖症】になってしまったすべての原因です。
- どうして外食が怖いのか。
- 不安になってしまうのか。
という原因である記憶をたどっていきます。
もしかしたら、当時を思い出してつらくなってしまうかもしれません。
けれど、思い出し状況を整理していくことは、【会食恐怖症】を克服する道しるべになるはずです。
『誰』の目が気になるのか
きっかけが分かれば、どこまで人目が気になるのかも絞られてくるはず。
- 一緒に食事をしているひとに対してなのか。
- 店員さんなのか。
- それとも不特定多数なのか。

ひとの目が気になるというということは、その『誰か』に『何か』を思われたくないということ。
自分がどこまでひとの目を気にしているのか。
『誰』に対して、残しているなどと思われたくないのかを、把握しておくこと。
大丈夫なお店と苦手なお店
誰の目を気にしているのかを把握すれば、どのお店ならば入っても大丈夫なのか。あるいは苦手なのかも分かってくるはず。
- ガチャガチャと喧騒のあるようなお店がダメなのか。
- コース料理を提供するような静かなお店がダメなのか。
ここなら少しくらいなら大丈夫と思えるようなお店を見つけ出しておきましょう。
外食の練習をする
知っておくべき3つのポイントを把握したうえで『外食の練習』をします。
食べても大丈夫だと思えるお店で。
ひとり、または『一緒に食べても大丈夫なひと』と。
もちろんはじめのうちは、少しだけ。
食べなくてもいい。飲み物だけでもいいんです。
大事なのは、外で飲食するということに慣れていくこと。

少しずつ『外で食べても大丈夫』だと自分に言い聞かせることで、『外食が大丈夫なもの』だと認識させます。
誰かに打ち明けることも大事

【会食恐怖症】といった心の病気は、まわりの理解を得ることが難しい病気です。
ですので、打ち明けても分かってもらえないことが多く、余計つらくなってしまうことも……。
けれど『外で食べることが苦手』だとか、『全部食べることができない』といったことを分かってくれる人は、絶対にいます。
理解のあるひとと一緒にご飯を食べることで、やがて『外食が怖いもの』から『外食が楽しいもの』へとイメージが変わっていくはず。
『外食が楽しいもの』だと変わっていけば、克服する日も近い!
まとめ
会食恐怖症を克服し、症状を改善するには『外食に慣れる』しか方法はないと考えています。
そのために、まずは『自分の状態』を知っておくこと。
- 【会食恐怖症】になってしまったきっかけ
- 誰の目が気になるのか
- 大丈夫なお店と苦手なお店
自分の状態を把握したうえで、少しずつ『外食の練習』をしていきましょう。
でも、無理は禁物です。
少しでも『今日はダメかも』と思ったときは、その日は練習はやめておいて。
自分が大丈夫そうなときに、少しずつ練習を重ねていきましょう。

おいしく楽しく外食ができるようになることを目指していきましょう!

『一緒に食事をしても大丈夫なひと』を見つけ出しておくことも大事。
家族などの親しいひととならば、安心して食べられるという場合もあります。